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枕・マットレスの選び方の基本

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枕・マットレスの選び方の基本

「朝起きると首や肩がつらい」「夜中に何度も目が覚める」——寝具の見直しで改善できることが多くあります。
本稿では枕=首の中立・マットレス=体圧分散と通気という原則から、今日から実践できる選び方をまとめました。

※ 症状が3週間以上続く/しびれ・強い痛み・しつこい頭痛などがある場合は無理をせず受診をご検討ください。

基本原則:枕=首の中立/マットレス=体圧分散

結論:枕は「首の中立」を保てる高さと形、マットレスは「肩・骨盤は沈み、腰は落ちすぎない」体圧分散が基準です。
朝の首肩のこわばり・夜中の寝返りのしづらさはサイン。高さ/反発を微調整し、1週間単位で様子を見ましょう。

  • :立っている時の首のカーブ(頸椎の自然湾曲)が寝姿勢でも保たれる高さ・形を選ぶ。
  • マットレス:肩・お尻などの圧が集中する部位が沈み、腰は落ちすぎないバランス。
  • どちらも通気性・温度調整が快適度に直結。夏は熱・湿気がこもらないか、冬は冷えすぎないかも確認。

コラム記事:
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枕の選び方(高さ・形・素材)

枕を選ぶポイントを 高さの目安、形、素材に分けて解説します。

1) 高さの目安

  • 仰向け寝:あごが上がらず/引きすぎず、顔が床とほぼ平行。首後ろに軽く支え感がある。
  • 横向き寝:鼻先~後頭部が床とほぼ水平。肩幅ぶんの高さが必要(肩が沈む分を加味)。
  • うつ伏せ寝:首に負担が大きい。避けられるなら仰向けor横向きへ。

2) 形

  • ベーシック(長方形):扱いやすく調整しやすい。
  • 頸椎サポート:首元が高く後頭部がやや低い形。仰向けメイン向け。
  • サイドスリーパー:横向き時に肩幅を埋めやすい形状。

3) 素材

  • ウレタン(低反発/高反発):フィット感◯。通気は製品差が大きい。
  • ファイバー/パイプ:通気性・調整性◯、さらっとした触感。
  • 羽毛・ダウン:軽く柔らか。沈み込みにくい構造か要確認。
枕の高さの目安:仰向け・横向きで首の中立を保つイメージ
横向きでは「鼻先〜後頭部が水平」になる高さが目安。

肩幅からの高さ早見表(横向き時の目安)

肩幅に基づく枕の高さの目安(横向き)
肩幅の目安枕の高さ(中心〜外周)補足
〜38cm(小柄)6〜8cm仰向け多めならやや低め
39〜44cm(標準)8〜10cm外周高め・中央くぼみ型が合いやすい
45cm〜(がっしり)10〜12cm中材調整できるタイプ推奨

※マットレス側の沈み込みで実高は変わります。横向きで鼻先〜後頭部が床と水平かを最終確認に。

4) 今夜できる自宅でチェック

  • 仰向け:口が自然に閉じられる/喉が詰まる感覚がない。
  • 横向き:鼻先が水平、耳〜肩のラインがまっすぐ
  • 朝の症状:首/肩のこわばりが残る→高すぎ/低すぎのサイン。

マットレスの選び方(硬さ・厚み・通気)

マットレスを選ぶポイントを 硬さ(反発)、厚み・構造、通気・熱、振動の伝わりに分けて解説します。

  • 硬さ(反発)
    柔らかすぎ→腰が落ちる/寝返り困難。
    硬すぎ→肩/骨盤が浮き、腰に隙間=負担。
    目安は仰向けの「腰の隙間チェック」(腰とマットの隙間に手がスッと入りすぎない)。
  • 厚み・構造:薄すぎは底付き感、厚い多層構造は体圧分散◯だが熱こもりに注意。
  • 通気・熱:側地や中材の通気性、放湿性。夏は蒸れにくく、冬は冷えすぎない工夫を。
  • 振動の伝わり:二人で寝る場合は動きが伝わりにくい構造が快適。
マットレスの硬さ選び:腰の隙間チェックと体圧分散のイメージ
仰向けで腰の下に手がスッと入りすぎない硬さが目安。

体格×寝姿勢の反発・厚みの目安

体格と寝姿勢によるマットレスの反発・厚みの目安
体格/寝姿勢反発厚みポイント
小柄・仰向け多めやや柔〜中7〜10cm以上腰の隙間ができないか
標準・横向き多め中〜やや硬10〜15cm肩が沈み耳・肩・腰が一直線
がっしり体型中〜硬12〜18cm腰が落ちすぎない・寝返りしやすさ
二人で就寝中前後12cm〜振動の伝わりにくさを重視

店頭では仰向け→横向きの順で各1–2分。腰の「隙間チェック」と横向きの「肩ライン」で判定。

体格・寝姿勢別の調整ポイント

体格や寝る姿勢によっても 調整ポイントは異なります。 体格・寝姿勢別に調整ポイントを並べてみました。

  • 小柄・細身:硬すぎると接地面が少なく痛みやすい→やや柔らかめ/体圧分散重視。
  • がっしり/体重がある:柔らかすぎは腰落ち→中〜やや硬め+層構造で沈み込みをコントロール。
  • 横向きが多い:枕は高め(肩幅ぶん)。肩が沈むマットと相性が良い。
  • 仰向けが多い:枕は低〜中、頸部サポート形状が合いやすい。
  • 寝返りが少ない:反発が低すぎる可能性。やや高反発寄りを検討。

試す→調整→見直す(購入前後のテスト)

ご購入前の店頭でのチェック、購入後の自宅でのテストや微調整をまとめてみました。

  1. 店頭仰向け→横向けの順で各1–2分ずつ。腰の隙間チェック、鼻の水平確認。
  2. 自宅お試し:返品保証/お試し期間があると安心。最低3晩は試す。
  3. 微調整:枕は中材の出し入れ・タオルで高さ微調整。マットレスはトッパーで硬さ調整。
  4. 記録:朝の首肩のこわばり/中途覚醒/寝返りしやすさをメモ。

店頭10分テスト(順番どおり)

  1. 仰向け1–2分:腰の隙間に手がスッと入りすぎないか。
  2. 横向け1–2分:鼻先〜後頭部が水平、耳-肩-腰が一直線か。
  3. 寝返り5回:力まず転がれるか/沈み込みに引っかからないか。
  4. うつ伏せ癖がある人は短時間だけ確認(基本は避ける)。

返品/お試し期間がある製品は最低3晩試してから判断を。

お手入れと買い替えサイクル

最後に 枕やマットレスのお手入れの方法と買い替えのサイクル(買い替えの目安)をご紹介いたします。

  • :カバーをこまめに交換。中材に応じた洗濯/陰干し。へたりが戻らない・においが取れない→見直し。
  • マットレス:定期ローテーション/立て掛けで放湿。シーツは週1回交換。体圧で谷間が戻らないなら買い替え検討。
  • 目安:枕は1–3年、マットレスは5–8年で状態を点検(使用状況で差あり)。

季節別の通気・結露対策

  • 夏:吸湿速乾のカバー+ベッド下の風通しを確保。週1で立て掛け放湿。
  • 梅雨:除湿器/エアコン除湿を夜も弱運転。側地は洗濯→しっかり乾燥。
  • 冬:冷えやすい部屋は敷きパッドで断熱しつつ、厚すぎて汗がこもらないよう調整。

迷ったら:まずは高さ調整できる枕中間反発のマットレスから始め、1週間ごとに高さ/反発を微調整。
朝のこわばりと寝返りのしやすさが「正解」のサインです。

よくある質問

枕は高め・低めのどちらが良い?
寝姿勢で首の中立が保てる高さが正解です。横向きメインなら高め、仰向けメインなら低〜中が合いやすいです。

マットレスの硬さはどう選ぶ?
仰向けで腰が落ちすぎず、横向きで肩が浮かない中間域が目安。腰の隙間チェックと横向きの肩ラインで確認します。

肩こりに効く枕はありますか?
個人差が大きいですが、首元の支えがある形状+高さ微調整できるタイプが有利です。素材より高さ・形・調整性を優先してください。

二人で寝る場合に注意点は?
振動の伝わりにくさ・分離タイプの寝具・広めの寝面が快適度を上げます。寝返りがしやすい反発も検討を。

買い替え時期のサインは?
毎朝のこわばり、へたり・谷間が戻らない、におい・湿気感が続くなど。枕1–3年/マットレス5–8年を目安に点検しましょう。

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