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産後におすすめの軽い運動

産後におすすめの軽い運動
出産おつかれさまでした。
産後のからだは回復途中。無理のない軽い運動から始めることで、
血行が促進され、睡眠や気分の安定、姿勢・骨盤周りの回復にも役立ちます。
本稿では「いつから・何を・どれくらい」を、
経腟分娩/帝王切開の違いにも触れつつ、やさしくガイドします。
※ 医師・助産師から運動制限の指示がある場合は、それに従ってください。
痛み・発熱・悪露の増加がある日は休みましょう。
産後に運動が役立つ理由
産後は体力が落ちていますので、以前の体力を取り戻すために徐々に運動を開始しましょう。
入院中から出来る軽い運動もあります。
運動することによって下記のような効果が得られます。
- 血流アップ:むくみ・肩こり・腰の重さを軽減
- 睡眠の質向上:日中に軽く動くと夜の眠気が整いやすい
- メンタルの安定:セロトニンが増え、不安やイライラの緩和に
- 姿勢・体幹の回復:抱っこ・授乳で崩れがちな姿勢をリセット
無理せずに徐々に体力を回復させる事がポイントです。
お子様を見ながらも運動が出来ますので工夫してみてください。

いつから始める?(時期別の目安)
いつから始めるのか、どのようなステップで進めれば良いのか、
このセクションでは時間軸を踏まえて解説していきます。
注:帝王切開後は回復が遅れるため、入院中は「深呼吸・足首回し」程度にとどめましょう。
入院中〜退院直後(0〜1週)
- 深呼吸・足首回し・つま先上下など循環促進のみ
- ベッド上やイスに座っての肩回し・首まわりのほぐし
帝王切開後は創部の回復が遅れるため、深呼吸や足首回し程度にとどめましょう。
1〜2週
- 5〜10分の室内歩行、背伸び・胸を開くストレッチ
- 医師の許可があれば骨盤底の意識トレを軽く
3〜6週
- 外をゆっくり10〜20分ウォーキング(段差や坂は控えめ)
- 呼吸+骨盤底+体幹の基礎ドリルをセットに
産褥6週検診以降
- 体調に合わせて時間延長/軽い筋トレを少しずつ
- 高強度・ジャンプ系は医師のOKが出てから段階的に

まずはここから:基本の3つ
ここでは3つの基本動作を伝授します。
これらは「産後ヨガ」や「ストレッチ」とも親和性が高く、健康促進につながります。
① 呼吸のリセット
- 鼻から4秒吸う(肋骨を左右に広げるイメージ)
- 口から6秒吐く(お腹がぺたんと凹むまで)
- 5回×1〜2セット/授乳後や就寝前に
② 骨盤底エクササイズ
息を吐きながら、肛門〜膣〜尿道を下からそっと引き上げる感覚で3秒キープ→力を抜く。5回×2セット。
痛み・違和感がある日は中止し、回復を優先。
③ 姿勢リセット
- 壁立ち30秒:後頭部・背中・お尻・カカトを壁につける
- 胸開きストレッチ:両手を背中で組み、肩甲骨を寄せる
関連商品:
🔎 産後にやさしいヨガマット
🔎 骨盤ケアベルト

ゆるっと1週間プラン(例)
ゆるっと1週間プランの例をvona編集部で作成してみました。
「短く・こま切れ・無理しない」。その日できた範囲でOKです。
曜日 | メニュー | ポイント |
---|---|---|
月 | 呼吸+骨盤底 5分/室内歩き5分 | 授乳後に小分けで |
火 | 外でゆっくり10分ウォーク | 段差・ダッシュなし |
水 | 姿勢リセット+首肩ストレッチ 各1分×3 | 痛みゼロが大前提 |
木 | 呼吸+骨盤底 5分/家の中の用事をリズム良く | 音楽をかけて気分転換 |
金 | ウォーク15分 or 5分×3回 | 日中の明るい時間帯に |
土 | 軽い体幹(デッドバグ改・ヒップリフト各5回) | 違和感があれば中止 |
日 | 完全休養 or ストレッチだけ | 睡眠確保を優先 |
帝王切開・会陰切開のときの注意
帝王切開などで分娩された場合は特別な注意が必要です。
注意事項を下記に記載します。
- 帝王切開:創部が安定するまで前屈み動作や腹圧が上がる動き(起き上がり・重い物持ち上げ)を控える。
寝返りは「膝を立て→横向き→腕で押して起きる」 - 会陰切開:長時間座位を避け、クッションで圧を分散。違和感がある日は骨盤底トレを休む。
- どちらも出血増加・痛み悪化・発熱があればすぐ中止→受診。
避けたい/様子を見るべきサイン
産後の運動は良いことですが、避けたい・様子を見るべきサインがあります。
いずれかがあればすぐに運動を中止し、医療機関へ相談しましょう。
よくある質問
- 毎日やらないと効果はありませんか?
- 数分でもこま切れ積み上げで十分効果があります。疲れている日は呼吸だけでもOK。
- 抱っこで腰がつらい時は?
- 腰を反らせず、お腹を軽く引き込んで中立姿勢に。壁立ち30秒とヒップリフト各5回をセットに。
- 体型戻しのために早く走ってもいい?
- 産褥6週の許可が出るまではNG。歩く→速歩→ジョグと段階的に進めましょう。
関連リンク
信頼性・運営情報
- 受診先の参考:
日本産科婦人科学会 /
日本小児科学会 /
日本ストレス学会(心療内科) - 行政資源:
厚生労働省|母子保健 /
各自治体の保健センター - 編集方針(出典・訂正ポリシー)
- 運営者情報
本記事は一般的な情報提供を目的としています。
授乳中や体調に不安がある場合は必ず医師・専門窓口へご相談ください。