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起床時刻を固定するメリットと続け方

起床時刻を固定するメリットと続け方
眠りの土台は「毎朝ほぼ同じ時刻に起きる」こと。
体内時計を整え、夜の入眠をスムーズにするための実践プランをまとめました。
※ 症状が3週間以上続く/日中の強い眠気やいびき・呼吸の中断などがある場合は
🔎 医療機関に相談すべきサインをご確認のうえ受診をご検討ください。
なぜ「起床固定」が効く?
- 体内時計の主同期は「朝の光+起床時刻」。ここが安定すると夜の眠気の来る時間も整いやすい。
- 日中の眠気やだるさが減り、睡眠の質(連続性)が上がりやすい。
- 寝床=眠る場所という条件づけの土台になる(刺激制御)。
アドバイス:休日でも起床のズレは±1時間以内に。🔎 週末のズレ対策(±1時間ルール)

はじめ方:7ステップ
「起床固定」をルーティーン化するまでの7つのステップを紹介します。
まずは7日:ミニ実験プラン
結論:起床固定は「実験」です。7日間だけ集中的に試し、合う/合わないを観察します。
- Day1–2:起床時刻を固定(例 7:00)。起床後3分ルール(光・水・伸ばす)。
- Day3:前夜に就寝前ルーティンを+5分(照明を一段暗く・画面OFFを15分前倒し)。
- Day4:朝に外光を追加(ベランダ/玄関で2–3分の自然光)。
- Day5:日中に短い歩行(合計15分なら分割OK)。
- Day6:昼寝は10–20分・15時までに厳守。
- Day7:一週間の体感を○/△/×で総括し、翌週の微調整点を1つだけ決める。
「全部やる」より一個ずつ積むのが成功率アップのコツです。
週末のズレ対策(±1時間ルール)
寝不足を取り返したいときでも、起床・就寝のズレは±1時間以内に。昼間に20分だけ仮眠して調整を。
なぜ±1時間? 週末だけ起床が遅れると、体内時計に「時差(社会的ジェットラグ)」が生じます。
これが月曜の不調や日曜夜の寝つき悪化の一因。まずは±1時間以内を上限に。
足りない分は昼の20分仮眠で補いましょう。
- 起床を+60分まで→朝の光をしっかり浴びる。
- 就寝を−60分まで→夜の照明を暖色・間接に寄せる。
- ズレが大きくなった日は、翌朝の歩行3–5分を追加。

朝のスターターキット(光・水分・動き)
朝は1日の始まり。スッキリとした快適な朝のために、時間帯別プランも用意しました。
- 光:起床直後〜1時間に自然光または強めの室内光。
- 水分:常温の水を一杯。胃腸をやさしく起こす。
- 動き:2–3分のストレッチや散歩。通勤なら一駅ぶん歩くのも◎。

時間がない日(60秒)
- カーテン全開→自然光/室内光を浴びる
- コップ一杯の水
- 肩回し10回
ふつうの日(3分)
- 窓辺で光2分
- 水+軽い屈伸20回
- 今日は何時にカフェインを切るか決める
整えたい日(10分)
- 外に出て自然光5分
- 首肩のストレッチ3分
- 一駅ぶん歩く/階段を使う計2分
夜更かししてしまった日のリカバリー
生活は毎日同じ繰り返しとは限りません。遅くなる日でも、下記は守りましょう。
- 翌朝も予定どおり起床(短期の眠気は昼で微調整)。
- 昼寝は10–20分に限定(遅い時間はNG)。
- その夜は就寝前ルーティンを丁寧に。スクリーンは早めにオフ。

ケース別:崩れやすい日の対処
夜更かし以外にも崩れやすい場面があります。状況別の対処をまとめました。
シフト勤務
- 連勤ブロックごとに「基準起床」を設定(同ブロック内で固定)。
- 明けは短時間の外光+短い歩行→帰宅後は遮光で仮眠。
育児・夜泣き
- 「起床は親の合図」で統一(照明/音楽)。
- 親は15分仮眠×2で凌ぎ、夜は画面OFFを早める。
旅行・時差
- 現地の朝に光を浴びる→短歩行→カフェインの時刻を現地時間に合わせる。
- 仮眠は現地昼に20分×1回まで。
夜更かしが連発
- 起床は固定のまま、就寝前ルーティンを+10分厚く。
- カフェインのカットを就寝8–9時間前まで前倒し。
共通:起床の固定が最優先。足りない睡眠は昼の短い仮眠で。
継続のコツ(記録とごほうび)
自分への小さなごほうびと軽い記録で、行動は続きやすくなります。
- カレンダーやアプリで○/△/×を付けるだけの簡単記録。
- 3日連続○ごとに小さなごほうび(好きな朝食など)。
- 達成が難しい週は、起床時刻を15分単位で段階調整。

1週間ミニ記録テンプレ
- 起床時刻( ): 毎日○/△/×
- 朝の3分(光/水/動き): ○/△/×
- 昼寝(10–20分・15時まで): ○/×
- カフェインの最終時刻( )
- 夜の寝つき自己評価 0–10( )
完璧さより記録の軽さ。○/△/×で十分です。
よくある質問
- スヌーズを使っても良い?
- 非推奨です。断続的な二度寝は眠気を悪化させがち。アラームは1回、ベッドから離れた場所に置きましょう。
- 寝不足のときはどう補えばいい?
- 起床時刻は固定し、昼に10–20分の仮眠で補いましょう。夕方以降の仮眠は夜の入眠を妨げます。
- 起床後にやると良いことは?
- 光・水分・軽い動きの3点セットをルーティン化。朝食の時間もできるだけ一定に。
- 夜の寝つきも良くなりますか?
- 個人差はありますが、数日〜1週間で夜の眠気が整い始めるケースが多いです。就寝前ルーティン併用で効果が安定します。
- 家族の予定で起床がズレます
- 可能な範囲で±1時間内に収め、ズレた日は昼の短い仮眠で調整しましょう。